馮美梅

戦火の中への馮美梅のネタバレレビュー・内容・結末

戦火の中へ(2010年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争映画なので当然戦闘シーンがあるんだけど、全体の映像の色調が独特でしたね。

学生たちがどうして学徒兵として闘う事になったのかという経緯がよくわからなかったのはちょっと残念だったかなぁ(ガプチョはわかるけど他の学徒兵がどうして志願したのかなど)。特に主人公のオ・ジャンボム(チェ・スンヒョン演じるイ・ウグン学徒兵役)がどうして志願して学徒兵になったのかよくわからないのが…

グォンサンウはさすが兵隊経験者、でも上手くやっちゃいけないと言われてそれが大変だったみたいですけど、まぁあんなもんでしょうという感じです。チェ・スンヒョンは主人公なんだけどほとんどセリフがないと言ってもいいんだけど、その中でリーダーとして70人の学徒兵を統率ていくんだけど自分がリーダーとしてどうしていけばいいのかと他の激戦地に向かう韓国軍のカン・ソテク大尉に「心を持って統率しなさい」というような言葉を言われるのが凄く記憶に残っていますね。

最後朝鮮軍の兵士(チャ・スンウォン演じる少佐)と対峙するシーンの目の表情は良かったですね。少ない銃器(武器)と人数の学徒兵たちが韓国軍の援護が来るまで大挙して押し寄せてくる朝鮮軍からその場を守るために色んな事を考えて策を打つこともすごいし、本当に壮絶だったんだろうなと。

同じような作品で「ブラザーフット」がありますがこちらはフィクションだけどスペクタクルやストーリーがダイナミックで見応えあるのに比べると「戦火の中へ」は物足りなさを感じる人もいるかもしれないけれど、そういうものではなく、なぜ戦争とするのか?それも同じ同胞をお互いを鬼と言って殺し合うのか?いつ終わるのか?幼い学生が親や家族の事を思いながらも戦争に巻き込まれていく不条理などを感じることの大切さを知るにはいい作品じゃないかと思いましたね。
馮美梅

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