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閉店時間のchiのレビュー・感想・評価

閉店時間(1962年製作の映画)
4.6
若尾文子映画祭にて。これはたまらなく最高。大好き。若尾文子、野添ひとみ、江波杏子によって演じられるデパートガール3人の日常を描いている。若尾文子は呉服売り場勤務、野添ひとみは地下食料品の売り子、江波杏子はエレベーターガールとして、それぞれの場所で男とやり取りを繰り広げる。

「女のくせに」「どうせ女は」などと男から言われて、「悔しいっ!」と泣いて「でも負けないんだから!」と威勢よく言う若尾文子が愛しすぎて泣ける。部下の川口浩も最高すぎる。意地悪さ、強引さ加減が、強い女にこそたまらないんだと思う。
若尾文子と川口浩以外の2組にも言えることだけれど、男女の仲とは非常に奥深い……と思った。デパートというひとつの場所を通して、三様の愛を、コミカルそしてキュートに描いている作品。

[余談]母と観に行って、新宿の居酒屋でお酒を飲みながら感想を言い合ったのも良き思い出。劇中で若尾文子がやっている音声ボランティアを母も同じくやっているのだが、とても嬉しかった、運命を感じたと言っていた。