おじぇに

閉店時間のおじぇにのレビュー・感想・評価

閉店時間(1962年製作の映画)
3.9
川崎敬三の震えるクズぶり…(既視感)


デパート勤務の女性三人の恋模様。
呉服売り場 若尾文子
お惣菜売り場 野添ひとみ
エレベーターガール 江波杏子


全ボーイフレンド整理して、川崎敬三一筋にまで変貌した江波杏子。
結婚を意識させ覚悟のベッドイン後に

「実は妻子持ちでした~!」

というサプライズ…乙女心という清い畑を雑草も生えないくらいに焼き払い、
江波激昂するも取り合わず置き去りにして、全世界があっけにとられた瞬間。


カーテンの影からおどけて登場。

涙で川崎敬三にしがみつく江波…ああ、この女子は不倫地獄という死のロード行きが完全に確定したな、と。
クズの天才すごい。


目が見えても、若尾文子の朗読テープは購入したいなと思いました。需要ある。

野添カップルのおにぎり屋さんにての告白は、大映映画史上最も尊いシーンのひとつ。最高。


各エピソードのバランスがアレかな~と思うけど、どれもひとつの映画で観たいくらい面白いし、いっそそうして欲しかった。
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