しょうちゃん

ドラキュリアンのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

ドラキュリアン(1987年製作の映画)
3.8
ドラキュラ、
フランケンシュタイン、
ミイラ男、
半魚人といった往年のフィルム・モンスターを一同に復活させ少年たちと戦わせたホラー・コメディ。

神秘の力を秘めた“光る石”をめぐって田舎町にモンスターたちが集結。
その事を知った怪物同好会“モンスター・スクワッド”の少年たちは怪物退治に乗り出す。

ユニバーサル・ピクチャーズの「ダーク・ユニバース」、
“ザ・マミー/呪われた砂漠の王女”の大コケで、
わずか1作で終了したのは記憶に新しいと思うが、
既に1987年に「ダーク・ユニバース」でやっていたのが本作である。
ドラキュラ、
フランケンシュタイン、
ミイラ男、
半魚人とユニバーサル・ピクチャーズに登場した古き良きホラー映画のキャラクターで、
今ではチープさを感じるかもしれないが、
怪物オールスターの夢の共演は嬉しい。
モンスターの造形は、
それぞれがオリジナルのイメージを崩さず正統派なのは良い。
ドラキュラはベラ・ルゴシ、
フランケンシュタインはボリス・カーロフを彷彿させる。
ミイラ男は“ミイラ再生”をモチーフになっていると思うが、
小柄で貧素で脅威を感じさせない造形で動きも遅く、
なんとか勝てそうな気がする。
包帯がすべて巻き取られて消滅するのは笑える。
ドラキュラが車を運転するだけなく、
ダイナマイトを投げたりと現代に順応されている。
モンスターと戦う少年たちは、
ホラーオタクの“モンスター・スクワッド”の5人。
“グーニーズ”や、
今では“ストレンジャー・シングス 未知の世界”と同じ、
魅力あるジュブナイル映画になっている。
ホラー映画だが子供でも安心して観れる作品となっている。
しょうちゃん

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