こたつreboot

サスペリア PART2/紅い深淵のこたつrebootのレビュー・感想・評価

サスペリア PART2/紅い深淵(1975年製作の映画)
3.4
2015年大晦日に初見、というか大晦日に観る映画ですかね、これ。
しかし、聞きしに勝る作品でありました。どうして1970年代の作品というのは狂気を孕んでいるのでしょうか。小道具とか音楽とか表現とか、現在のレベルから見たら全てがチープなのに輪郭が歪んでいて、背筋が寒くなることが多いのです(これは映画だけではなく漫画とかも同じなので、時代が持つ狂気だと僕は思っております)。

さて、本作ですが、ホラー映画が好きな方にはとても有名な作品なんですね。僕はそちら方面について疎いため全く知らなかったのですが、今回鑑賞してみてその評価に納得いたしました。特に恐怖感を煽るような表現は秀逸であります。
ただ、ミステリとしてはどうなんでしょうか。真相が提示されても背景が全く見えないため、釈然としないものが残ってしまいます。以前、ミステリ小説の某作品で『犯人の動機について言及しても意味がない』なんてことが書かれていましたが、それ以上に投げっぱなしなような気がしますぞ。
とは言え、断片的な情報を頭の中で組み立てれば、それなりの答えは作れそうなんですけどね。
出来れば、本作品に造詣が深い人と色々と意見を交わしたいものです。

あと、本作品は色々なところにトラウマ級の映像を仕込んでいますが、僕の場合、製作者が観客に仕掛けたあのトリックがトラウマとなりそうです。たぶん、一瞬の映像だからこそ、脳裏に残っているのでしょう。それにしても、幼少のみぎりから土曜ワイド劇場でミステリ耐性を鍛えている(←自慢にならない)僕にトラウマを仕込むとはッ…!やはり、本作品は侮ってはいけませんぞ。

ということで、僕の2015年は過ぎ去っていったのでした。ゴーン。