安堵霊タラコフスキー

次郎物語の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

次郎物語(1955年製作の映画)
4.5
奥から手前乃至は手前から奥の移動が多くて、そういう長回し気味の映像の数々に清水イズムを感じる作品。

でも自分の意思とか関係なく勝手にずっといた乳母の元から引き離されるってのも可哀想な話で、次郎の家族も中々に身勝手なものだなと少し不快な感じはあった。(でもどうやらこれで原作小説よりマイルドになっているようだからある意味で恐れ入る)

その問題が解消されたと思ったらまた新たな問題が出てきてその苦境ぶりに苦笑してしまい、映像的には文句無いけど、他の清水作品よりも重苦しい場面が多くちと困るところもあった。