前作『ゲット・ショーティ』を見て『パルプ・フィクション』っぽいと思ったら、ユマ・サーマンまで出てきて、おまけにトラボルタとダンスさせちゃったりなんかして、いよいよ寄せてきたな。
前作はマフィアのトラボルタが映画プロデューサーになる話。今回は映画プロデューサーから足を洗って音楽プロデューサーになる話。「俺を見ろ」や、テレビの消し忘れや、「絶対に話すな」って言ってる話題を話し出しちゃうネタや、ハーヴェイ・カイテルも出てるところは引き続きで「うふふ」とはなるんだが。
イマイチ入り込めなかったのは、自分がスティーブン・タイラーとミック・ジャガーの区別もつかないほど洋楽音痴だというのと、このロックとかいうプロレスラーをよく知らない(でも可愛かった)というのも一因であろう。
とはいえ、前作は映画作りとドンパチのバランスがとてもよかったけど、今回はトラボルタのベシャリ(音楽業)が多くて眠くなる。テンポ悪い。前作はごちゃごちゃしてても面白かったが、今回はごちゃごちゃしててわけがわからない。前作はジーン・ハックマンとダニー・デヴィートがいい味出してたが今回は出番なし。ロシア人もなんかようわからん。場末のソウル歌手からエアロスミスとコラボしちゃうまでに成り上がったヒロインの女の子もようわからん。ギャングもようわからん。ヘタレ悪役もふざけてばかりでようわからん。締めるとこ締めろよ。こういうのは「脚本が悪い」ってやつなのか?バリー・ソネンフェルドが監督やってたらもうちょっと違ったと思えてならない。
あと、ユマ・サーマンの部下がブルゾンちえみみたいで可愛かった。
おやすみ。