風来坊

SUPER 8/スーパーエイトの風来坊のレビュー・感想・評価

SUPER 8/スーパーエイト(2011年製作の映画)
3.5
1979年の夏。物語の舞台はオハイオ州の小さな町。
母親を不幸な事故で亡くした少年ジョーは、級友のチャールズやアリスら友人5人と8mm映画を製作していた。
ある夜、映画の撮影中に目前で列車が脱線する事故が起きる…。
5人は命からがら難を逃れるが、町では奇妙な事件が多発するのだった…。アメリカ製のSFファンタジー作品。

これは想像してたのと大分違ってました。
「宇宙戦争」みたいなSFパニック物だと思ってましたが、観て見るとエイリアン物っていうより家族の絆とか友情とか人間の絆を主に描いていると思います。

早い話がSFパニック版「スタンドバイミー」のような印象。
列車事故が起きるまではテンポが良いですが、事故の後の中盤のからラストまでの展開がまだるっこしいです…。
エイリアン騒動に巻き込まれるのが、子供達っていうのは良いアイデアですけど、正直そのアイデアに振り回された感は否めない…。

映画製作に熱中する少年たちですが、これはスピルバーグさんの少年時代の思い出も多聞に影響されているんでしょうね。
エル・ファニングさんが演技がメチャ上手くてビックリしました。
他の子たちは普通でした(笑)

個人的には本編よりも本編の中で少年たちが撮ってた映画の完成版がエンディングで流れるんですが、そっちの方が面白かったです。
CGとか特殊技術は大作ですし、スピルバーグさんが監修してる事もあって迫力があって良いです。

しかし脚本がもう少し煮詰まってないかなぁ…。
観ていて飽きはしないですし、面白い映画のツボは所々ちゃんと押さえてますので、ライトなSFという軽い感じで見た方が良いかと思います。
風来坊

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