母親とケンカをして家を飛び出した少年が、かいじゅうたちとの出会いと交流を通じて心の成長をしていくファンタジーアドベンチャー。
モーリス・センダックの世界的ベストセラー絵本を『マルコビッチの穴』の奇才スパイク・ジョーンズ監督が実写映画化した作品。
かいじゅうたちのビジュアルが結構好みでした。少年の着ぐるみがかわいい。
エンドロールの曲が耳に残るステキな曲。
みんなと仲良くしたい、愛されたいけど素直になれなくて傷つけてしまうデリケートな少年の心とそれを投影したかのようなかいじゅうたちとの交流はちょっと胸が痛かった。
自分の気持ちをわかって欲しいけど、上手く伝えられなくて、イラついて、その怒りをぶつけてしまうのって、子供だけじゃないと僕は思います。
人の心理ってホントにややこしくできている。
怒りでもいいから、自分に興味を向けて欲しい。叱られるのは愛されてる証だから。
そんなとうの昔に忘れ去られた幼心を思い起こした映画でした。