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ペイネ 愛の世界旅行のkiyosuekoheiのレビュー・感想・評価

ペイネ 愛の世界旅行(1974年製作の映画)
2.5
世の中には、観ないほうがよい映画というものがあります。「どんな映画なんだろう」と膨らませた妄想のほうが、ずっと面白いような映画。
『ペイネ 愛の世界旅行』は、僕にとってはそういう映画でした。観なければよかった。

15年くらい前から、モリコーネのテーマ曲が本当に好きで(自分の演劇にも使いました)、観てみたいと思ってきた映画です。TSUTAYAで取り寄せて、期待に胸を膨らませて観ました。
内容はかなりのひどさ。ストーリー考える人いなかったの?というのが第一の感想です。底の浅い観念的な展開で、感動も共感もできませんでした。
いろいろ言いたいことはあるけど、「知らない国への偏見丸出しで映画を作るような人が、愛だの平和だののたまってるのは、ちゃんちゃらおかしい」ということだけは、強く言っておかなければいけないと思いました。
もうひとつ、女性のパンチラを愛の象徴扱いするのは、セクハラでしょう。

ただ、モリコーネの音楽はこの上なく素晴らしいです。そして、オープニングの映像だけは最高でした。