行き

メガマインドの行きのレビュー・感想・評価

メガマインド(2010年製作の映画)
4.0
Roxanne Ritchie : What’s the plan?
(それで?どんなプランなの?)

Megamind : Well, it mostly involves not dying!
(ええと、まず絶対死なないこと!)

Roxanne Ritchie : I like that plan!
(そのプラン気に入ったわ!)


[トリビア(ネタバレなし)]

・本作のタイトルおよび主人公の名前は「Megamind」だが、当初は「Master Mind」だった。しかし「Master Mind」は1970年代のボードゲームおよびテレビ番組「Mastermind」が商標登録していた為使用できなかった。次に「Oobermind」にしようと考えた(ただし、これはそもそも「über-mind」のスペルミス)が、ちゃんと聞き取れない可能性があるため却下された。
そして最終的に「Megamind」になった。

・監督であるTom McGrathによると、本作は1966年の映画「バットマン」と1978年の映画「スーパーマン」からインスピレーションを得ている。

・本作はもともと実写映画の予定だった。

・本作のプロモーションのため、2010年10月2日にMegamindの声優であるWill Ferrellと配給会社であるParamount Studioがアメリカ合衆国のカリフォルニア州でスーパーヒーローのコスプレイベントを開催した。1580人が参加し、「スーパーヒーローのコスプレ数最多記録」としてギネスに認定された。

・Megamindの声優としてBen StillerとRobert Downey, Jr. にオファーしたが、他のスケジュールとブッキングしたため実現しなかった。
しかし、Ben StillerはBernardの声優として出演している。

・Metromanの声優であるBrad Pittは収録の際、Metromanを性格を表すために動きが必要なので、通常の収録用の固定されたマイクではなく、ハンドマイクでの収録を希望した。

・本作に登場するMinion(日本語訳ではコブンギョ)の声優であるDavid Crossは、収録の際ロンドンにいた。そのため収録は全て電話で行われた。

・カメラマンであるHal Stewartの名前は、DCコミックのヒーロー「グリーンランタン」の2代目グリーンランタンであるHal Jordan、3代目グリーンランタンであるJohn Stewartから来ている。



↓以下、トリビア(ネタバレあり)↓






























[トリビア(ネタバレあり)]

・本作のプロットは、『DCコミックのヒーロー「スーパーマン」が、スーパーマンの宿敵である「レックス・ルーサー」に負けたらどうなるか?』というもの。

・MetromanはDCコミックスのヒーロー「スーパーマン」にインスパイヤされたキャラクターである。両親が母星消滅の際に地球に送り出している、飛行能力がある、強靭かつ俊敏な肉体を持っている、目から熱線を出す、レポーターとのロマンスがある等、複数の類似点がある。

・Megamindの父親の声優は、本作のスクリプトドクターであるJustin Therouxが担当している。

・本作のプロデューサーでありBernardの声優であるBen Stillerの娘であるElla Olivia StillerとQuinn Dempsey Stillerは、Megamindの子供時代の友達の声優を担当している。

・Roxanneのドレスの色は、Megamindへの気持ちを表している。
本作冒頭で誘拐された際は、Megamindの肌や服装と反対の赤。
Bernardとのデートの際には赤と青の混色である紫。
そしてラストでは青になっている。

・Minion(日本語訳ではコブンギョ)の装着しているスーツは、本作の時系列ごとにどんどん巨大化している。

・Megamindは作中でよく発音で間違えるが、その回数は20回。

・カメラマンのHal Stewartは黄色い悲しい顔の缶バッチをつけている。これはアランムーア監督の映画「ウォッチメン」において度々登場する黄色い笑い顔の缶バッチのオマージュ。

・Metroman museumのオープニングセレモニーにおいてMetromanが登場する際のBGMはElvis Presleyの「A Little Less Conversation」。Elvis Presleyは死を偽装して今も生きているという都市伝説があり、Metromanが死を偽装する事を仄めかしている。

・Megamindが人工衛星をレーザーをMetromanに向けて発射するシーンにおいて、Megamindが「Fire!(発射!)」と言った後、Metroman museumのオープニングセレモニー会場に写っているMetromanの姿が一瞬消えており、Metromanが超高速で動いていることがわかる。

・Megamindが人工衛星をレーザーをMetromanに向けて発射するシーンで、発射先からMetro cityがミシガンにあることが確認できる。

・Megamindが街を手した際に、Megamindのポスターに「NO YOU CAN’T(あなた達にはできない)」と書かれている。これは当時のアメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマの選挙キャンペーンポスターに書かれていた「YES WE CAN(我々には出来る)」のパロディ。

・MegamindがMetromanの死により退屈を感じ、水飲み鳥に話しかけているシーンにおいて、映画「レイダース/失われたアーク」に登場する聖櫃(アーク)が部屋の中央あたりに、映画「マルタの鷹」に登場するマルタの鷹が机にあることが確認できる。

・Metroman museumにおいて、MegamindはMetromanの彫像に黄色いバラを投げている。黄色いバラは友情を表す。

・Metroman museumに、飛行機を持ち上げている彫像がある。これはDCコミックのヒーロー「スーパーマン」が原作にて飛行機を持ち上げて乗客を助けるシーンのオマージュ。

・Hal Stewartをヒーローに育てるためMegamindが変装するSpace dadは、1978年公開の映画「スーパーマン」においてMarlon Brandoが演じたSupermanの父親であるJor-Elがモデルとなっている。

・Megamindは本作の舞台である「Metro city」を独特な発音で呼ぶ。こればDCコミックのヒーロー「スーパーマン」が舞台である「Metro police」を呼ぶ際の発音と同じ。

・Megamindが作中で使用するDehydration gun(脱水銃)のモードには、他にもDECOMPLESS(解凍)、DEBILITATE(弱体化)、DEMORALIZE(活力低下)、DECOUPAGE(フランスで、主に紙の切り抜きで作る装飾)、DEREGULATE(規制解除)、DEATH RAY(殺人光線)、DESTROY(殲滅)がある。

・死んだと思われていたMetromanを発見した際、Megamindは「Speak, apparition(話せ、幽霊)」と語りかける。これはWilliam Shakespeare作のHamletの第5章シーン1が元ネタ。

・MetromanがMegamindとRoxanneに聴かせた歌は、Nirvernaの「Come As You Are」の替え歌。なお「I have eyes that can see right through lead(俺の目は鉛を透視できるんだ)」という歌詞は、DCコミックのヒーロー「スーパーマン」が鉛だけは透視できないことが元ネタ。

・MetromanがMegamindとRoxanneに聴かせた歌の歌詞にて「I have eyes that can see right through lead(俺の目は鉛を透視できるんだ)」と言っているが、日本語字幕および吹き替えでは「俺の目じゃ鉛は見通せない」となっており、誤訳となっている。
行き

行き