このレビューはネタバレを含みます
前作直後からスタートするも、「呪いのビデオ」のオカルト色は後退し、まるで黒沢清作品のような抑制された空気感の恐怖に。
また「死んだ友人の恋人とセックス」という村上春樹的爛れた関係はほんの序の口で、貞子再誕や人類補完貞子計画など、インモラルどころの話じゃない展開へ。
しかし再びこの世に生を受けることへの、高山と安藤とのスタンスの違いからくるラストのやりとりはとても切ないですね。
それにしても本作の白眉は真田広之。
どの場面でも彼を写したショットはクオリティが段違いです。ちょっとかっこよすぎますね……。
