今年の観賞37作目ですが、初の一つ星です。
JR九州とジェイアール東日本企画の企画作品なので、駅でよくポスターを見かけるし、劇場にもかなり前からポスターが貼ってありました。是枝監督の三年前の作品「歩いても 歩いても」も見応えがあり、加えて子供達の笑顔と「奇跡」と言うタイトルに惹かれて観に行きました。
ところが、全く驚きがなく、淡々とストーリーが進みます。唯一良いなと思ったのは、あの優しい老夫婦の登場くらいです。ラスト次第で二つ星か三つ星になるかな？と期待していたのですが、残念ながら流れは変わらず、驚きや感動を感じる事なく終わってしまいました。
もちろん、子供達があの体験をしたら、一生忘れられない貴重な思い出になると思いますが、それとこれは別です。
それに、受動喫煙、しかも子供に対する受動喫煙を平気で描いているのを観て、作品に子供達を利用しながら、子供達を煙害から守ろうとする気持ちがない事を感じました。観衆への影響もそうですが、出演した子供達が、タバコの煙の中で撮影させられていた事を考えると、とても悲しい想いがします。
