是枝監督はどんなテーマでもお涙頂戴にしないから好き。
子どもの冒険譚はどんなものも好物だけど、どうしてもファンタジーが入りがちで甘めのテイストが多いのに、この作品は瑞々しい少年少女のリアルなワクワクとか切なさとかが詰まってる。
子どもって、大人が考えるよりずっと色んなこと分かってるし気遣ってるよね。
でもやっぱり仕組みとかまでは分かってなくて。
そして大人も、子どもが考えてるよりずっと情けなくて切ないものなんだよな。
おじいちゃんの作ったほんのり甘いかるかんを食べながら背中合わせのまえだまえだ。素晴らしかったなぁ。