Ken

Shall we ダンス?のKenのレビュー・感想・評価

Shall we ダンス?(1996年製作の映画)
4.0
2020年208本目。
めちゃくちゃ良い!!!すごい良くできている作品!!

もう最後の美しい草刈民代がスポットライトの中歩いてきて、「Shall We dance?」の一言から、あの曲が流れる展開の素晴らしさたるや。惚れ惚れする……
3回見返したぞ。

イントロをさりげなく流して、1番インパクトのあるところで、メインリフを流す見せ方は「湯を沸かすほどの熱い愛」の最後と同じ。こういうのに弱いですね僕。



脚本が素晴らしい。すごい計算されている展開だと思った。キャラ立ちもそうだし、ダンスの知識も随所に入れて初見でも楽しめる構成になっている。全く飽きないし、ダレない。


キャストも良かった。役所広司すごいなー。
なにより、たま子先生役の草村礼子が素晴らしい。
そんな、たま子先生の「ダンスはステップじゃないは。音楽を身体で感じて、楽しく踊ればそれで良いの」ってセリフの良さ。


音楽も良かった。なんか印象的だったな。日本っぽいけど、軽快で。
挿入歌としてThe DriftersのSave the Last Dance For Meが流れるのずるいなーーー。劇中でも良かったけど、エンドロールにまで流しちゃうのはずるい。
Shall We Danceは言うまでもなく素晴らしい。大貫妙子素晴らしい。


あと映像の色彩感。なんかセピアっぽい?昭和感?温かみのある色合いで素敵だった。
役所広司と草刈民代が2人だけでスタジオで話してるシーンとか、すごい良い色だなって思った。




冴えないサラリーマンが社交ダンスっていうことしか知らなかったから、てっきりスポ根展開で素人が上手くなって勝つ的なやつ想像してたら、全然違った。でも違って良かった。おもしろかった。

なんでFilmarksのスコアこんなに低いんだろ……
たしかに、一部不自然なセリフの読み方を感じるところあったけど、こんなに隅々まで完成度高いのに。不思議。
Ken

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