高橋典幸

女優ナナの高橋典幸のレビュー・感想・評価

女優ナナ(1926年製作の映画)
4.0
フランス映画「女優ナナ」(1926)鑑賞。ジャン・ルノワール監督8作品 ひとり映画祭。ひとりで味わっています
.
名もなき若い女性ナナが周りの人々を翻弄し女優として成り上がって行きます。さて、その後は、、という、ナナの半生を描いた作品。

原作は、フランスの文豪エミール・ゾラが、1879年に書いた小説『ナナ』(Nana)。彼の代表作とのこと。

1879年。和暦では明治12年です。

日本でも、永井荷風訳(1903)をはじめこれまで14人の訳者によって訳書が次々と出版されて読まれている物語のようです。

1903年。和暦では明治36年です。

さらに、映画化。
ジャン・ルノワール監督の本作「女優ナナ」(1926)を皮切りに、フランス、アメリカ、メキシコ、イタリアで、映画化されるほど、世界各国の人々をも引き付ける物語なのでしょう。

1926年。和暦では大正15年/昭和元年。

ナナの様な素行の役者さんって昔も今もいらっしゃるのでしょうかね。私は芸能の世界に身を置いている人ではありませんので、実情は知りません。

売れて成り上がりたい人

ファンとして応援したい人々

本作では、それぞれの視点からの心情、言動、その後の行く末が描かれます。

とても興味深かったです。

本作は、白黒のサイレント映画です。
役者さんたちの台詞の声、BGM、効果音は一切ありません
.
2時間47分、すべて無音です。

大切な台詞やナレーションは、要所で文字のテロップが挟まれます。

貴重な白黒サイレント映画鑑賞体験となりました。
高橋典幸

高橋典幸