さしすせ

マイ・フレンド・フォーエバーのさしすせのレビュー・感想・評価

-
子ども特有の純粋さが眩しくも残酷でもあった。

エリックと出会ったこと、友情を深めたことはもしかすると、デクスターにとっては死を引き寄せたのと同然かもしれない。
けれど、HIV患者としてではなく1人の少年として日々を過ごせたこと、おもちゃの兵隊で遊んだこと、初めて食べたチョコバーの味、家出同然の川下り、そのどれもがデクスターの人生を輝かせたのだと思う。

宇宙と履き潰したコンバース。
死は本当に日常の隙にあるのだとデクスターの最期で痛感した。

お互いがお互いにとっての"The Cure"、シンプルな原題が光る。
さしすせ

さしすせ