エリックとデクスターの強い絆で結ばれた友情が本当に美しい。お互いを想い合い、どんな時でも大切にする。友情のあるべき姿を見せてもらえた。
2人のやり取りにはホッコリしたり、笑ってしまったり、思わず涙したり…。なんだか心が浄化される。
そんな中でのデクスターの死は淡々と描かれているが、それが逆に現実味があり、心に鉛がのしかかったような衝撃があった。人の死って本当に呆気なくて、だからこそ余計に残された人々は信じきれなくて、悲しみや苦しみの深い底に突き落とされてしまうんだよなと。それにしても、デクスターの母親が本当に心優しくて、子供たちのことをいちばんに考えてあげられる素晴らしい人で感動した。
特に、エリックの母親にデクスターの母親が話をするシーンと、靴のくだりは大好き。涙した。
苦しくて切ないけれど、心を穏やかにしてくれる優しい作品。
