chiyo

虎鮫のchiyoのレビュー・感想・評価

虎鮫(1932年製作の映画)
3.5
2020/8/8
漁夫としての腕は素晴らしいけれど、女性にモテないことが悩みのマイク。調子に乗る嫌いはあるものの、意外に愛嬌があって可愛らしいと思う。が、そこに恋愛感情があるかは別問題。マイクを好きになれなかったクィータも、クィータを好きになってしまったパイプスも、仕方がないと言えば仕方がない。ただ、どちらもマイクに恩を感じていたのなら、もう少し配慮して伝えても良かったのでは、と思ってしまう。そして、終盤で常軌を逸したマイクを見ることになるけれど、そう言えば冒頭のマイクも怖かったことを思い出す。マグロの一本釣りは勿論、大量のマグロが工場まで流されていく様子、流れ作業でのマグロの捌きが本当にお見事。なお、ラオール・ウォルシュ監督「大雷雨(1941年)」は本作のリメイクで、エドワード・G・ロビンソンが同じような役どころ。
chiyo

chiyo