ひでG

巨人と玩具のひでGのレビュー・感想・評価

巨人と玩具(1958年製作の映画)
3.9
あまり期待せずに何となく観てたけど、
とても面白かった!

原作は開高健。昔よく読んだなあ〜
これは読んだかな?覚えていない😅

良くも悪くもエネルギッシュな時代
キャラメル販売の狂想曲

時代的な作品にも一見見えるが、
今の社会にも充分通じる文化社会学的な作品?とも言える。

高松英郎の猛烈営業部長が、こんなことを叫ぶ!

「いいか!今の日本では、働いて、働いて、死物狂いで働かなくちゃ生きていけないんだぞ!」

これは、僕が生まれる前年の作品だか、

この60年間で、日本は何が変わったんだろう、って思ったら、
何か寂しくなっちゃった、、、

川口浩の若い営業マン

野添ひとみの素人から抜擢されたキャンペンガール、

みんながギラギラしていて、足が地に着いていない。

決して浮ついているのではないけと、
何か危なっかしいくて、青っちょろい

けど、どこか真面目に生き方を模索する様は、決して観ていて嫌な感じはしない。

この映画の、この感じは、
タイやベトナムや
ひと昔前のインド映画にも雰囲気が似ている気がする。

日本はアジアなんだな、ってのも改めて感じました。

世俗的なお話に見えて、随分予想外の広がりもある面白い映画でした。

ラストのなかなか決まってました!
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