カタパルトスープレックス

バッドボーイズのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

バッドボーイズ(1995年製作の映画)
3.0
マイケル・ベイ監督の記念すべきデビュー作でウィル・スミス主演の刑事バディーものです。勢いと火薬の量なら負けません。

ボクは映画ってテーマ、キャラクター造形とストーリーが大事だと思ってるんです。でも、マイケル・ベイはこの三つをハナから軽視している。映画なんて小難しく考えるな!勢いと火薬だ!そういう割り切り方も嫌いじゃありません。

デビュー作なのに(むしろデビュー作だから)マイケル・ベイのエッセンスが本作には詰まっています。まず、ストーリーは勢いが重視だから、いろんなところが破綻しています。普通に考えたらわかるだろ?そんなことしちゃダメだよ?ってことばかり登場人物はやります。だって、その方が面白いだろ?

キャラクター造形もよくわかりません。マイク・ラーリー(ウィル・スミス)はマイアミ警察の刑事なのですが、超金持ちでポルシェを乗り回している。え?その設定必要?相棒のマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)は証人保護のためにマイクのフリをする。え?マイクは戻ってきたんだから、その芝居もういらなくない?いいんです。全ては勢いと最後の火薬のための布石なんです。

画面も無意味に揺れるし、よくわからないカラーフィルター使うし。よくここまで無意味なものを詰め込めるなと感心してしまいます。それがマイケル・ベイなんだからしょうがない!