フワッティー

華氏451のフワッティーのレビュー・感想・評価

華氏451(1966年製作の映画)
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近未来、思想統一のために本が禁止された世界を描くディストピア作品。トリュフォー監督、唯一のSF映画。

活字を読むことは悪であり、オープニングクレジットも読み上げる(字で伝えない)といった徹底ぶり。

宇宙モノ、機械・ロボットが登場する作品を毛嫌いするトリュフォー監督は、近未来らしいものを排除し、撮影する。見慣れないのは、(現在では撤去された)モノレールと消防の役割を失った消防車(昇火車とでも言おうか)ぐらいだろう。

ラストの展開で、思想統一に真っ向から反抗する強い意志が読み取れる。書物は生き物。滅んではいけないのだ。
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