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華氏451のiceblueのレビュー・感想・評価

華氏451(1966年製作の映画)
5.0
傑作・名作でなくともお気に入りの一本というのがあると思いますが、私にとってこの映画もそんな一本。たまに観たくなるんです。
大好きなブラッドベリのSFをトリュフォーが監督、というだけで贔屓目線。面白さは原作の方が上かなと思うけど。
 
思想弾圧のある未来では本を燃やす決まりがあって、消防士ならぬ焚書隊が、隠してある本を見つけては出動して燃やしてしまう。その燃え上がる温度が華氏451度。洒落たタイトル!
でもやっぱり本を守りたい人達がいて…
と、風刺が効いててユニークな発想の物語。近未来なのにレトロな映像もいいし、燃える本のタイトルをチェックするのも面白い。
 
文学を守るため…自分ならどの本を選ぼうかと普段も時折考える。「星の王子様」かな、いやいや日本人だから宮沢賢治にしようかな。
あの印象的な森のシーンこそ、この映画に惹かれる理由です。
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