mizuhoishida

ラースと、その彼女のmizuhoishidaのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.2
コメディかと思って観たら、期待を良い意味で裏切られた!

街のみんながラースを好きだから、ラースのためにと人形を人のように扱ってあげる世界がとてもすてき。
でも人形だしな…って気持ちがちょっと顔に出てるのが最高。

ラースは明言はされてないけど精神障害っぽさがあり(対人関係が苦手だったり感覚過敏があるとか)、だからラブドールを恋人のように扱う突拍子の無さは受け入れられやすい。

義姉が優しすぎるし、お兄ちゃんは「大人になったと思ったのはいつ?」という質問からラースに過去のことを謝罪するまでのやりとりの演技が素晴らしいし、当初から最後までで成長を感じる。

お姉さんにブチ切れられたことをきっかけにラースが「大人」になっていき、やがてビアンカとの別れを自分で選び取るまでのプロセスは胸が痛かった。
mizuhoishida

mizuhoishida