じーみぃー

ラースと、その彼女のじーみぃーのレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.5
とある田舎町。
人一倍の優しさを持つが極度のシャイである主人公ラース。そんな性格であるが故に恋人も作れない、いや作らない人生を送っていた。
そんな彼に対して隣に住む兄夫婦はいつも心配ばかり。
しかしながら、ある日突然ラースから「好きな人を紹介したい」という一報が。これには彼らも手放しで大喜び。その「彼女」がセックスドールであると知るまでは......。



いやーー。やられましたな。
変な主人公が送るドタバタ劇に家族が振り回される、騒がしいコメディなんだとばかり思ってました。
全然違いましたね。

確かに前半は笑わされるシーンばかりで、「この先どうなるんやろ?」とワクワクさせられる展開が続くのですが、そんな色が強いが故に後半の展開に考えさせられました。
いや、自分が考えすぎなのかも知れませんが、考えれば考えるほど「深いな」と思わされる展開でして。。

中々教訓めいた、ある意味寓話のような映画でした。
そう思わされる要素が沢山散りばめられてあり、僕は素敵だなと感じましたねー。(セックスドールの話なのにね)

何より、ラースが家族を含めた街のみんなから愛されているという描写が胸に来ました。

また観たくなる作品になりましたよ。
紹介して下さったフォロワー様、本当にありがとうございます!(>_<)


最後個人的に一番好きなラストシーンでのやりとり。













「私たちもそろそろ・・・みんなのところへ」

「少し歩く?」