いみ

ラースと、その彼女のいみのネタバレレビュー・内容・結末

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

もう一度見直したい作品

設定がぶっ飛んでいるけど無理のない状態で見せていくのは素晴らしい。
心暖まるストーリー。

昔見たもの
忘れてるところもあるのでまた見直したい。

この監督がアイトーニャを撮ったのか…面白い監督だなと思った。
クレイグギレスビー監督要チェック。

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本日再び鑑賞

一度目は物語に没頭していたが今回はラースが心の病を乗り越える要因はなんだったのかを探りながら見てみた。

やはりまずは兄夫婦の存在、特にカリンが優しく理解ある人だったということ
そして精神疾患に理解あるドクターがいたこと、この町が田舎であり熱心なキリスト教徒が多かったこと
が挙げられると思う。
心の病を治すには周りの人間の暖かく辛抱強い援助が必要。
これは町ぐるみのセラピーの成功例。
ビアンカが亡くなるという決着も見事。


箱から出てきた当初のビアンカと心が通って幸せそうなビアンカと
病で死を目の前にしたビアンカに表情がある気がして上手いなぁと感じた。

葬式での牧師さんのお話もすべて本当のことを語っているけどラースにも町の人々にもきちんと通じるような話になっている。何も嘘がないところがすごい。


人が苦しみを乗り越えるときその人その人なりの乗り越えかたがあって
ラースの場合はビアンカを通じて他者との接し方を習得していって
マーゴにきちんと恋をして
ビアンカを病で亡くなると自分で決めて乗り越えた。
周りの、特に辛抱強く話を聞いて寄り添いながら治療をしたドクターの支えや兄夫婦含む町の人たちの暖かい支えと
何より自分自身の力で苦しみを乗り越えたラースに感激してしまう。

見始めの頃抱いていたとはまったく違う深い感動が最後には心に広がって
ああ、いい作品を観たなあ
人に優しくなろう
と思えるそんな映画。

素晴らしい。
いみ

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