タッくん弐

ラースと、その彼女のタッくん弐のレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.0
実に優しさと純粋さが絶妙な割合で入り混じった今作

主人公の男性がリアルドールに対し真剣に恋をする以前鑑賞した邦画名作『空気人形』にも劣らない登場人物の無垢な善意をひしひしと感じとりました

町の住人達が戸惑いながら目の前の奇談を受容し最終的には皆、本当のコミュニティー繋がりを違和感なく捉え、否が応でも孤独の本質を物語から通じ観ている者に問います

各々主観は違っていてもこの町が好きになるでしょう

個人的には全開バリバリ自宅警備員だったあの頃に出会っておきたかった作品でもあります

さて、今作の主役と云っていいキャラクター、リアルドールのビアンカの存在ですが我々の愛国日本に於いてはラブドール等呼称は様々、代表的な企業はオリエント工業が挙げられます

台東区にショールームがあるとの事で是非とも一度まだ見ぬ恋人に逢うため事前予約システムにエントリーを

何時の日かバーバラ・セクサロイド機械の躰を求めて三千里、全自動なそんな将来が訪れるのでしょうか

もし斯様な未来を迎えられたら絶対に小生は三体購入、それぞれライム・チェリー・ブラッドベリーと命名

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

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