今月は「ユリア100式」に始まって、性的な人形のテーマ多めに鑑賞。
以前雑誌で紹介されていたこの映画を見そびれ、DVDを購入して割とすぐ鑑賞。
いい映画だった・・・ので、このサイトに登録するためにもと再鑑賞。
記憶していたものと詳細が違っていて驚いた。
いい話だったので、反芻するうちに補完していたようだ。
まぁ、それぐらい印象に残ったいい話。
主人公ラースは、ひといちばい優しく親切で、ひといちばい敬虔で、だれよりも孤独な男。
そんな彼が壊れてしまったお話。
あるきっかけで、メンタルが壊れてしまったラースは、ラブドール(高級ダッチワイフ)を自分の恋人と思い込んでしまう。
ラースの精神が彼女を必要としなくなるまで、みんなでラースの妄想に付き合ってあげるべきという医者の言葉もあり、町中が彼女を認めラースを応援する物語。
誰よりも優しく敬虔なラースを今度はみんなが助ける番・・・そんなテーマを感じた。
日本ではありえない・・・いや、アメリカでもリアルにはあり得ない展開なのかもしれないけれど、町中でメンタルを病んでしまった若者を応援する姿がいいなと思ってしまった。
本来、こういう人情ドラマの類は大っ嫌いなんだけど、この映画はすっと入ってきた。
日頃の善い行いが、病んだ自分に返ってくるという、あまり表現されないベクトルの「因果応報」が分かり易かったからかもしれない。
あ。ラースは敬虔なので婚前交渉はしないので、大人のおもちゃを題材としているけれど性描写はないよ。