立川貴匡

ラースと、その彼女の立川貴匡のレビュー・感想・評価

ラースと、その彼女(2007年製作の映画)
4.6
内気でリアルドールを本物の彼女と思い込んでいる男が主人公の物語です。
序盤は近くに住む兄夫婦の家に人形のビアンカを連れて行った際のやりとりが面白くて、全般的にコメディ映画だと思っていたけど違いました。

1人の大人の心の成長を描いたとても素敵な物語です。ラースは人間関係に壁を作ってしまうタイプに見えますが、実はみんなに好かれていてMr.Sunshineと呼ばれています。だからビアンカを連れ出しても人間の様に接してくれるし、心配もしてくれる。
その描写にとても心が温まるんです。
優しさに満ち溢れた映画でした。ラースが幸せになるんだろうなと思わせる締め方も良い、オススメです。