たりほssk

ベティの小さな秘密のたりほsskのネタバレレビュー・内容・結末

ベティの小さな秘密(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

かわいいベティの行動から目が離せなくなりました。
姉のアニエスが寄宿学校へ行ってしまい、両親がケンカを始め、孤独を感じるようになったベティはすでに大人のように見えました。
イヴォンをかくまったのは、直感的に病院へ戻したらマズい、と思ったのでしょう。それからはイヴォンに食べ物を運んだり、生活できるように納屋を整えたり、いろいろなことを自分一人で決断し行動していた。人間守るべき人がいると強くなれるのかもしれません。だからクラスメートにすっかりだまされてしまったことが、ちょっと腑に落ちないのですが、そこはやはりまだ子供、ということなのでしょうか。
ともあれそんなふうにベティをすっかり大人のように感じていたので、屋根に立つ彼女に両親が「すべて解決したよ!」などと言うのは、ものすごくしらじらしかった。ベティを抱き抱えるイヴォンと両親が対峙したまま終わる、というのはすごく象徴的。ベティと両親の溝がそのまま表されているようで。なかなシニカルな作品です。
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