じゃん

眠狂四郎 勝負のじゃんのレビュー・感想・評価

眠狂四郎 勝負(1964年製作の映画)
3.7
2作目。
何作か観たが、これが一番良い。

それぞれの女性キャラも立っている。

お爺さん役の人がほんまに良い味出してる。素晴らしい。加藤嘉。
でも農民に見えて勘定奉行には見えない(笑)

この映画での眠狂四郎は普通に良い人。

三隅研次らしく、落ち着いて観れる。
80分で綺麗にまとめている。

この内容を80分でまとめられる編集能力。
凄い。最近の監督は見習って欲しい。

映像ももちろん美しい。

スリ女の着物が空に舞い踊る。
暗闇の中、声だけで悪党に呼びかけるシーンの照明。
姫が橋を渡る構図。
藤村志保と会話する部屋の構図と照明。
宣教師が歩かされる時の、人々の顔。
藤村志保との最後の会話の横顔。
御前試合の決闘シーンの静けさ。
木立ちの中の円月札法。

その他、色々。

三隅研次は良いなあ。良い!
もっと評価されて欲しい。

狂四郎の笑顔が良かった!

あと、相手は俺か!には笑った(笑)

一番のサービスシーンが、ヒロインではなく、雷蔵の引き締まった身体だという。

流石です。

しかしシリーズに共通してキリシタンネタが出てくるのは何故なんだ?

と、思ってたら、主人公はキリシタンの落とし子なんやね、なるほど!