トランスマスター

クォ・ヴァディスのトランスマスターのレビュー・感想・評価

クォ・ヴァディス(1951年製作の映画)
3.5
♯66(2025年)タイトルの意味はラテン語で「何処へ行く」

ポーランドの作家ヘンリク・シェンキェヴィチの歴史小説原作の作品

舞台は西暦64年暴君ネロが統治するローマ帝国
主人公はローマ帝国の第14軍団を率いるマーカス・ビニキウス将軍
三年に及ぶブリテン遠征で武勲を立てローマに凱旋する。宿泊先の邸宅で敬虔なクリスチャンの王女リジアに一目惚れし、改宗を決意する。
一方皇帝ネロの狂気の計画とキリスト教徒弾圧によるその信者たちの苦難を通して、人間の勇気と信念の力を浮き彫りにしている古代をテーマにしたスペクタクル巨編です。

◆良い点/注目ポイント
・コロッセオでキリスト教徒をライオンに襲わせたり、牡牛との徒手格闘の迫力が凄い。CGを使わずスタントマンが半裸で牡牛の突進を喰らいます。牛殺しの大山倍達の凄さを改めて思い知らされました。
・ローマ帝国の暴君ネロも元老院の意見を聞いたりしていて独裁者でないところがポイント。共和制の政治体制がしっかり機能していました。また権力を使って他人に音痴な歌を聴かせる迷惑者のネロがジャインアンのモデルである事も確信しました。
・コロッセオでローマに火を放ち大火を招いた皇帝ネロに対し、ローマ軍団の兵士に蜂起するようマーカスの呼びかけのシーンは胸アツです。

◆改善点
・無し。

◆総括
・壮大なセット、3万人を超えるエキストラ、鳴り響くラッパのBGM私の大好きが詰まった作品でした。

スペクタクル巨編が好きな方にオススメです。

-2025年66本目-