昭和アニメの香りを強く感じる事が出来る作品。
破綻した設定やご都合主義のストーリーやチープなヒロイズムなどの塊で、真面目に観ると頭痛がしてくるが、アサイラム作品を楽しむような気持ちと、松本零士の原作漫画のテイストを感じられるとノレる作品。
ただ、演出がどうにも力みすぎ。2時間全て全身に力を入れて硬直しているような力み方。
全ての台詞がキメ台詞で、全てのシーンが大見得を切った芝居。さすがに今観ると赤面する恥ずかしさだ。
松本零士が制作に深く関わったせいかも知れないが、すでに公開時このノリは時代を外していたらしく、興行成績は低く実質コケた作品だ。
この作品を堺に松本零士原作のアニメはほとんど作られなくなった。
懐かしさで観るとそれなりに楽しめる作品ではある。