ショウコ

スキャナー・ダークリーのショウコのレビュー・感想・評価

スキャナー・ダークリー(2006年製作の映画)
3.2
ロトスコープと言えば私には「惡の華」の深夜アニメですが、ディズニー白雪姫も同じ様に実写トレースで作られてたんですね📝この作品では主に幻覚表現に活かされてました。手描きだけどフラッシュアニメに近く、油絵みたいなぶにょぶにょした映像がずっと気持ち悪いです

オトリ捜査でやむなく薬をキメてる内に脳が壊れていく話。小説の原作者が元中毒者らしく、体験に基づいて書かれているんだとか。そう言われちゃうと信憑性あるわ。会話してる相手がでっかい虫にメタモルフォーゼしていく幻視とか、粗い輪郭のせいで頭ぼんやりしてくる

話としては…実はこういう事でしたぁ〜というドンデン返しもあり「ダメ絶対❌」だけではない哀愁に沈むんですけどこれが解り辛い!絵のタッチのお陰で顔認識が難しく、キーパーソンの彼女がどうにも一致しない

製作に掛けた膨大な手間と時間にゾッとしますが、個人的には労力の無駄遣いと言うか…地味過ぎると思った。いくらでもトンデモ表現は出来ただろうにスーツばかりに力を入れ過ぎよ

エンドロールまで手書き文字
ショウコ

ショウコ