あしからず

人生の乞食のあしからずのレビュー・感想・評価

人生の乞食(1928年製作の映画)
4.0
「うわさには聞いたことあったが見るのは初めてだ!…これが愛ってやつか!」

真実の愛(意訳)をみた時、それがいかに貴重か知る人ほど心打たれるものである。しかしUMAを見つけた時みたいなテンションのオクラホマレッドに笑った。しくじっちまったぜ…ってもう完全に後半の主人公。
『つばさ』と同年発表で一方クララ・ボウ、こちらルイーズ・ブルックスと時代を象徴する2人が豪華。本作のルルのかわいさは破壊的で『パンドラの箱』こえてる。
男装のストイックな艶感からのお人形ファッション。ウェルマンの性癖かな?と思ったら原作があるのね。監督の作品はホントに着替え/変身シーンが必ずある。
『つばさ』でデビッド役のリチャード・アーレンはまためちゃいい奴やってんなあ…

浮浪者たちのえせ裁判とか藁のベッドとか線路を歩くとことか良いシーンいっぱいあった。
あてもない人生を彷徨う比喩のごとく歩く脚のアップが多い。人はみな人生の乞食である。私も真実の愛(意訳)を見てみたい
あしからず

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