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懺悔のRIOのレビュー・感想・評価

懺悔(1984年製作の映画)
4.0
犯人がその人とは全然気づかない
そのような人達が背負っている暗い時代

血に飢えた蛭のようなヴァルラム
真実を見る者 真実を聞く者を粛清する

強制送還された先から届いた大量の丸太
手紙のやりとりもできなくなった夫が
木に何か言葉を残しているのではと探す悲しみ
全てが虚飾で陰惨な政治体制

芸術を弾圧されて拠りどころである
聖堂が姿を消してしまった街の人々は
どんな気持ちで第九を歌うのだろうか

木にもたれ掛かる死者
人々の心からを自由を奪ってきた者には
永遠の安らぎは訪れないと言ってるような
グルジアのテンギズ・アブラゼ

アインシュタインの頭脳が人類滅亡の道具に
されてしまう事への嘆き
解き放たれた原子力は全てを変えた
変わらない我々の思考形態
新しい考え方を身につけなければ
という彼自身の言葉が響きました
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