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懺悔のyoko45のレビュー・感想・評価

懺悔(1984年製作の映画)
4.6
 150分、食い入るように観ました。
 あらすじにある元市長(独裁者)が滅茶苦茶、傍若無人。彼の息子、孫、被害に遭った遺族の苦悩と決断、独裁者の過去を明らかにする裁判、これを描いた方も演じた方もさぞや悩み考えたのでは。普通ではない光景に驚くとともに面白いと感じました。
 民族、言語、国、組織、思想…それぞれ違いがあるのは動かせないこと。問題は、あえて違うことを際立たせ、対立の構図をつくり、社会を不安定にし、そこで生きる人々を悲しませること。対立の構図がねつ造なら尚更。
 理不尽に強制逮捕された人々、家族の苦しみ、まだ生きているその証として丸太の切り口に刻まれた無数の名前が痛々しい。歴史の評価は変われど独裁者の名前が町の通り(道)の名になるなんて笑止千万。
 祈り許しを滑稽な様とともに描く不思議な感じを素晴らしいと感じますが、楽しくはないので胸をはって人に鑑賞を勧めるものではありません。でもこの映画は興味深いです。

(メモ:普通ではない場面光景を羅列したい…)
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