困ったちゃん

懺悔の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

懺悔(1984年製作の映画)
4.5
初テンギズ・アブラゼ。「祈り」(または「懺悔」)三部作の最終編。作られた順に観たいところだけれど、近隣上映を泣く泣く見送り唯一レンタルできる本作から挑戦。

きっと難解だろう、きっと分不相応な映画だろう、きっと導眠剤と化すだろう。それは全くの錯誤であり、こんなにもイメージが覆されるとは思いもせず。KGBによって観た人たちが逮捕される(出典:グルジア映画への旅)など社会的波紋を呼んだだけあって、強度のメッセージ性と好みな映像、そして何故かクスッと笑える演出等に恐れていた153分はあっという間。

同一人物とは思えない二役をこなしたアフタンディル・マハラゼの堂にいった演技にアッパレ。音楽との相乗効果で素晴らしいサムネイルにもなっているシーン(監督夫人だそう!)は必見。
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