あまのうずめ

天使が隣で眠る夜のあまのうずめのレビュー・感想・評価

天使が隣で眠る夜(1994年製作の映画)
3.6
ジャック・オディアール特集にて視聴

刑事ミッキーが射殺されたことで見張りをしていた友人のシモンと、賭博師のマルクス、マルクスとヒッチハイクで知り合った頭の弱いフレデリックが交錯していくストーリー。

物語を聞かせる様なナレーションで始まり、キャプションがテロップで映される手法が、初老のシモンとマルクスが醸す雰囲気とマッチしていて期待値が高まる中進行していく。

これが監督デビュー作と知り嬉しくなった。静かだけど訴えるもののあり、フランスっぽい音階で作られた音楽との親和性もありいい役割を果たしていた。まるでモノクロ映画かの様な印象を受ける映像も、ちょっと違ったサスペンスの一助となっている。作家性の強い作品なので好き嫌いが分かれるかも。