ケンヤム

いつかギラギラする日のケンヤムのレビュー・感想・評価

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)
4.8
やっぱりこういう映画は自分にはツボで、なんでツボなのか考えたところで答えは出ないのだけれど、無理矢理答えを出すとすれば、人間の業を全面的に肯定してくれるような物語だからだと思う。

そして、この映画がさらにすごいのは映画に関わる全ての人の業をも肯定しているところだと思う。
馬鹿げたアクション、馬鹿げたストーリー。
それを作り出す、深作欣二率いる映画スタッフと俳優たち。
そして、それに熱狂するような私みたいなボンクラな観客たち。
俺ら最高だろ!好きなんだからしょうがないじゃん!とことんやろーぜ!
という感じがして、なんだか泣けてくるのだ。

こんな映画めちゃくちゃだ。リアリティがない。古いよ、こういう映画。
その人たちの言い分もわかるけれど、
でも、でも、でも、やっぱり、やっぱり、やっぱり、こういうめちゃくちゃな映画が好きだ。


「そんなのロックじゃねぇよ」
と言える純粋な心をこれからも大切にしていきたい。
誰になんて言われようと。


少なくとも、この映画を「ダサい」「古い」の一言で片付けてしまうような奴は信用しません。
古いに決まってんだろ!
ダサいに決まってんだろ!
バーカ。
ケンヤム

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