みさりん

いつかギラギラする日のみさりんのレビュー・感想・評価

いつかギラギラする日(1992年製作の映画)
3.7
主演萩原健一さん2019年3月26日に急逝。追悼公演二本立て鑑賞。

都内で銀行強盗を働く三人組のギャング。強盗の理由や目的は別だが組んで何件もの仕事を成功させて新聞紙面を賑わせていた。

そしてそれぞれ女がいた。(①主人公萩原健一には10年来の彼女で仕事の協力者①'多岐川裕美、②入院がちの男石橋蓮司には1人娘と妻②'樹木希林、③遊び好きで若い女にぞっこんの男千葉真一は函館の高級マンションでぶっ飛びギャルのマイ③'荻野目慶子と同棲中)

ある日、仕事の情報が入り①①'②は函館の③の元に向かう。そこで③'マイの知人でロックとバントをこよなく愛しライブハウス経営を画策中のカドマチという男と出会う。(横山やすしの息子の木村一八が懐かしい) カドマチはライブハウスの内装工事費などの大幅超過で、開業目前であと5000万円の資金繰りに困窮していた。

そのカドマチの狙いは函館郊外のリゾートホテル内にあるギャンブル場の売上金2億円だった。

初めは素人でキレやすい若造を嫌い仕事を断る三人だったが、意外に肝がすわっている所を見込んで4人で仕事にすることに。

現金輸送車の襲撃に成功し、準備しておいた潰れたレストランの廃屋で盗んだ金を山分けする4人だったが、、。

マイ(荻野目慶子)のぶっ飛びキャラ、カドマチの切れキャラとこの二人のバカップルぶりがスゴい(笑)。二人の幼稚で自己中心的な行動の数々が事態を悪化させ、函館の暴力団(王道!八名信夫、原田芳雄)も巻き込む。

迫力の銃撃戦、建物爆破、今のご時世もう無理?な街中での派手なカーチェイスにカークラッシュ。
これでもかこれでもかとしつこく追いつ追われつを繰り返す。

最後に傷だらけで路線バスに乗る主人公とその女。車窓から街のあちこちに銀行の看板を見た主人公がニヤリとしてエンディング曲の「ラストダンスは私に」で軽快に終わるところが良い感じ。

基本的にバイオレンスは好きではないけれど、ルパン三世の実写化みたいな感じも少しして、こんなド派手な作品が日本に有った事を知れて良かった。
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