Rick

私はモスクワを歩くのRickのレビュー・感想・評価

私はモスクワを歩く(1964年製作の映画)
4.4
 地下鉄の工事現場で働くコーリャ、シベリアから旅行でモスクワを訪れた作家ワロージャ、結婚式を目前に控えたコーリャの親友のサーシャ、デパートГУМのレコード店で働くアリョーナ。4人の若者がモスクワで、とびきりの1日を過ごすお洒落なコメディ。
 「雪解け」時代の開放的な雰囲気が、生き生きとして愛らしいことこの上ない。トレチャコフ美術館へ向かう日本人などの描写も謎のリアリティがある。有名作家の家を訪問するエピソードが特にお気に入り。後に『不思議惑星キン・ザ・ザ』を撮るゲオルギー・ダネリアの監督作品でもあり、後に『太陽に灼かれて』の監督となるニキータ・ミハルコフの主演作品でもある今作。ミハルコフの美しさが頭一つ抜けているようにも思う。
 若者よ、歌い続けよ。
Rick

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