mingo

ジャズ大名のmingoのレビュー・感想・評価

ジャズ大名(1986年製作の映画)
3.8
「Yeah、Yeah、Yeah〜」
幕末の日本の音楽好きの大名が治める藩に、黒人ジャズ演奏家が流れ着いたよ、あっそれそれスラップスティックジャズコメディーの開幕だよ。イエ〜イ。
全盛期のカットも脚本もすべてが神がかってた喜八のそれではないものの、喜八イズムは充分感じられる秀作。イエ〜イ

「血と砂」「どぶ鼠」などの全盛期の作品はエンタメ要素ももちろん含まれているのだが、それらとは対照的に本作では戦中派の主張が影を潜めた分、映画の娯楽性がパワーアップしているようである。良くも悪くも中身が無くて最高なのである。イエ〜イ
名脇役殿山泰司の合いの手のような「イエ〜」が最高。ジャズとミステリーをこよなく愛してたらしいが、この3年後に他界するとは…イエ〜イ

そろばんローラーブレードとか「黒き者」とか喜八ギャグもグッド。イエ〜イ。この頃のミッキーカーチスはまだ今より市川崑版「野火」に出てた頃に近くてグッド。イエ〜イ。

各々がグルーブを奏で、バイパス開通による「ええじゃないか」で狂喜乱舞。大きなうねりとなっていくのがジャズの真髄と言わんばかりのハイテンションで、しまいにはチャルメラを吹くタモリまで登場。なんでもありでええじゃないかええじゃないか〜

イエ〜イ
mingo

mingo