高山佑貴

極北の怪異/極北のナヌークの高山佑貴のレビュー・感想・評価

5.0
‪北極のナヌークは、大した作品ではないが、非常に重要な作品だ。‬

ノンフィクションなんてもの、つくるのが難しい。だって目の代わりにカメラやスタッフやら、撮影しますという前提やらなにやらがあるんだぜ。今の技術ならいけるかな?いやいや、無理だ。
だいたい編集ってなんだよ!

なぜこれがドキュメンタリーと呼ばれてのか考えなければならない。現代で作り、発表し、ドキュメンタリーと言ったなら批判されている。それはなぜか。人間が当時より様々な事を知ったからだ。
つまりドキュメンタリーとは一種の「自然」なのだ。手付かずの自然、北極であること。それを作品にすること。しかし、作品、それこそがフィクションだ。自然=現実には、人間はどのようにしても到達することはできない。だからドキュメンタリー=現実=リアルにいつまで挑戦するのだ。


魚が1人では釣れず、仲間を呼んで彼らが奥からやってくるロングショットが素晴らしい。ロングショットとノンフィクション。ロングショットは真実=現実を少し担保する。