mikoyan358

ポケット一杯の幸福のmikoyan358のレビュー・感想・評価

ポケット一杯の幸福(1961年製作の映画)
4.0
2011/10/5鑑賞(鑑賞メーターより転載)
敬愛するフランク・キャプラの最後の長編作品を鑑賞。自らの作品「一日だけの淑女」をほぼ寸分違わずリメイクしていてそちらを先に観た身としては大きな驚きはないが、彼らしい理想的過ぎるとも言える善人達に囲まれてアニーがつく「優しすぎる嘘」はこの上なく微笑ましい。変に作風を広げて晩節を汚すより自らの信念を貫き通した(そして後世それが評価されたわけだが)という意味で、最後までキャプラはキャプラだったのが嬉しい。薄汚れた姿から貴婦人へと大変身するベティ・デイヴィスの気品もそれを後押し。
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