もやし

デーヴのもやしのレビュー・感想・評価

デーヴ(1993年製作の映画)
4.3
見終わってみればよくある90年代のアメリカの高揚感溢れるハッピー映画なんだけど、テーマの着眼点が良すぎて名作みたいな空気になってるって印象です笑


大統領と瓜二つの主人公は影武者として政府から一時的に雇われていた。
だが大統領が脳卒中で倒れてしまい、ある事情により副大統領に職を引き継ぐことなく主人公が大統領のふりをするという展開に。



このあらすじ見たら誰もが、政治素人の主人公が型にハマった政治手法をぶち壊す社会派映画を予想すると思うけど意外とラブロマンスがメイン笑
大統領と完全に冷め切った関係の大統領夫人と惹かれ合う。




この映画の一番好きなところは、既存の政治家を単に思考の凝り固まった人達として描いていないところ。
腐り切った政治家もいるけど、信念を失っていない政治家も沢山いる。主人公のワンマンだけで成り立つものではないとちゃんとわかるところがすごく良い。



主人公が政治の素人であることによる様々な面白展開はもちろん期待を裏切らないですし、とても良い映画だと思います。
でも社会の深いところに切り込むような作品ではないと個人的には思います。
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