恭介

レッド・オクトーバーを追え!の恭介のレビュー・感想・評価

3.9
潜水艦って

誰が考えて建造したんだろ?

見えないんですよ?前が。
昔なんか耳だけで操舵してたんですよ?
工具落としただけで敵に感づかれる
とか、どんだけ静かにしてなきゃ
なんないの?

でね、鉄の塊ですよ?
鉄って沈みますよね?

あと、事故った時の生存率がもう、ね?

圧壊って言葉、怖くないですか?
水圧で潰れて壊れるんですよ?鉄が。
潜る棺桶じゃないですか?

つか、なんでこんなにハテナマーク
ばかりで誰に問いかけてるのか俺は
(笑)

で、ですよ。個人的に一番気が滅入るのが

・・・女性クルーがいないですよ(笑)

むさ苦しい野郎ばっかり。
窓がない狭い空間。空気が悪い。
上昇する時なんか、マイケル・ジャクソン
のダンスみたいに斜め立ちになるし。

そんなワイルドな環境と野郎ばかりの
潜水艦映画には不思議とハズレが少ない。

この赤い10月も例外ではなく
サスペンスアクション映画としては
一級品だ。

公開当時、ノリノリだったスタッフが
集結してるだけあって面白さは保証付き。

アクション映画の超名作ダイ・ハードの
マクティアナン監督。
アンタッチャブルでアカデミー賞を
受賞した後のショーン・コネリー。
撮影監督は後にスピードを監督する
ヤン・デ・ボン。
そして、原作は本作が主人公の
ジャック・ライアンのデビュー作となり
続編もヒット作となるトム・クランシー。

主人公のジャック・ライアン役には
ビートルジュースがヒットし、注目され
出した頃のアレック・ボールドウィン。

ちょっと今、撮影中の誤射事件で
可哀想な境遇におかれてるけど・・

本作以降、ジャック役は
ハリソン・フォードやベン・アフレック
クリス・パインが演じているが
個人的にはボールドウィンが一番
合ってる気がする。

女優さんが殆ど出てこないけど
まだ未見の女性の方達にもぜひ
観て欲しい作品だ。

ソ連が極秘に開発した最新鋭の潜水艦
レッド・オクトーバー。
その艦長がコネリー。

その処女航海中、突然レッドオクトーバーが失踪する。

実はこのレッドオクトーバー。
潜水艦の概念を変える驚くべき
性能を装備しているのだ。

スクリューを使わない動力で
無音で航行出来る優れもの!
アメリカはこの技術が欲しい。

無音の潜水艦。まるで忍者のように
音もなく敵の潜水艦の背後にまわる
事が出来る恐ろしい潜水艦なのだ。

アメリカは何とかしてこの最新鋭の
潜水艦を秘密裏に拿捕して
技術を盗みたい。
しかし、核ミサイルを搭載している為
艦長の真意が分からないと
下手に動く事が出来ない。

そこでCIAの分析官であるジャックが
艦長とコンタクトして真意を聞き出し
レッドオクトーバーを拿捕するという
任務を与えられる。

ではコネリー艦長率いる
レッドオクトーバーのクルー達の
目的は何か?

その頃、ソ連からは裏切り行為を
働いたレッドオクトーバーを
乗組員を含めて撃沈するために
潜水艦が派遣されていた。

ソ連から、アメリカから
追われるレッドオクトーバー。
艦長の真意は?ジャックはその真意を
探り、米ソ開戦を防げるのか?

が、ザックリしたストーリー。
終盤までじっくりと
サスペンスフルな展開で
盛り上げてからの

ラストのソ連潜水艦、アメリカ潜水艦、
レッドオクトーバーの三つ巴チェイスと
レッドオクトーバー内の裏切り者との
攻防を同時進行で描くアクション
展開が素晴らしく燃える燃える(笑)

当時はまだCGがない時代。
潜水艦が海中を航行するシーンは
水中で模型を使っている訳ではなく
スモークを焚いた中で撮影している。

水中にしか見えない(笑)
素晴らしいアイデアだ。

その特撮と実写の潜水艦を組み合わせて
迫力ある潜水艦バトルが繰り広げられる。

ハズレの少ないサブマリン映画の中でも
頭ひとつ抜けてる本作は間違いなく
代表的なサブマリン映画だ。

ちょっと前にハンターキラーという
これまた燃えるサブマリン映画が
公開されたが
忘れた頃に製作されるジャンルなので
そろそろメジャーで新しい作品を
観てみたい。
恭介

恭介