爆裂BOX

ドゥームズデイの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ドゥームズデイ(2008年製作の映画)
4.1
ストーリーを聞いた時は「28日後...」の様なウイルス亜ゾンビ物を想像していたんですが、イギリス版「ニューヨーク1997」なSFアクションでした。
ストーリーはあってないような物で、「主人公が敵と戦う→逃げる」を繰り返すだけという潔いまでの中身のなさ。
そこに「ニューヨーク1997」や「マッドマックス」等の名作のおいしいところをパクッてぶち込みまくったごった煮映画です。
好き嫌いはっきり分かれる作品ですが、自分はハマりました。
「28週後...」の様な冒頭から「北斗の拳」に出てきそうな人達とのバトル、タイムスリップしたかと思うような中盤の中世編からクライマックスのカーチェイスまで長さを感じることなく一気呵成に見ることができました。
カーペンターやミラー等の役名にもニヤリとします。登場人物の中ではノートン軍曹がずば抜けて有能でしたね。彼がいなかったら主人公助かってなかったかもという所がありましたし。悪役のソルのハイテンションな演技も楽しめました。一回主人公達を取り逃がした後、八つ当たりで横にいる奴をぶん殴るシーンが面白かったですね。ソルの彼女もフェイスペイントと言い中々強烈でした。ソルの集会のシーンでは1シーンだけ「ウォリアーズ」の野球ユニフォームに顔にペイントを施したギャングのような奴も居ましたね。
スネークと比べると流石に主人公のキャラが弱かったり、「マッドマックス2」 を意識したであろうクライマックスのカーチェイスも本家の迫力には及びませんでしたが、人間だけでなく動物さんも使ったゴア描写や「B級上等!」で突っ走る勢いは琴線に来るものがありました。
ショーン・パートウィーやスプーン役の人等、監督のデビュー作である「ドッグ・ソルジャー」の出演者が何人か出てたのも個人的にポイントUP
上記に挙げた映画やハチャメチャなノリのB級映画が好きでパクリも楽しめる心の広い方にオススメです(笑)