龍馬

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンの龍馬のレビュー・感想・評価

3.9
2017年度の本屋大賞が発表され「夜のピクニック」に続き2度目の受賞になった恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」がグランプリに。

過去多くの本屋大賞作品が映画化されてきましたが、「蜜蜂と遠雷」も映画化されれば結構、面白そうな作品になりそうですね。

そんなブームに触発され2008年に本屋大賞グランプリに輝いた「東京タワーオカンとボクと時々オトン」を鑑賞。

TVドラマ版を見ていたので映画はスルーしていたのです。
個人的には、TVドラマを見ていた私には少し物足りなさを感じました。

幼少期に女手ひとつで母親に育てられ、母親の苦労を知って育った主人公が大人になり九州小倉から出てきた母親と一緒に暮し始めた矢先に、母親がガンにかかってしまう。

その時に初めて母親の存在の大きさを知る訳です。

TV版では、その辺りが丁寧に描かれており、映画版はその部分が弱く原作を読んでいないと物足りなささを感じます。

反対にTV版ではオトンと主人公の幼少時の関わりが描かれておらず、映画版はその辺りを補っています。

やはり、どちらもラストシーンには思わず涙なしでは見られません。
ドラマを見て以来、母親に3日に一度は電話をするきっかけになった作品です。
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