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東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのkazu1961のレビュー・感想・評価

3.6
▪️Title
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
▪️Release Date
2007/04/14
▪️Production Country
日本
🏆Main Awards
2008年第32回 日本アカデミー賞 最優秀作品賞、最優秀脚本賞、最優秀監督賞
▪️Appreciation Record
2019-085 再鑑賞
▪️My Review
原作は、210万部を超えるロングベストセラーとなったリリー・フランキーの同名の小説。2005年6月に出版されるや「泣ける」「号泣した」という評判を呼んだこの小説は、リリー・フランキーが自分の亡き母親への想いをテーマとして書いたもので、幼少時代、中・高生時代、大学時代、そして大学卒業後イラスト・エッセイ・コラムなどを書き、「成功者」となった彼自身の自伝小説。
やはりこの映画の見どころは、若い頃のオカン内田也哉子と現在のオカン樹木希林が入れ替わり立ち替わり、ほぼ対等の量で登場してくるところ。まさに本格的な母娘共演にあると思います。樹木希林は超演技派のベテラン女優ですが、内田也哉子は何とこの映画が初出演とのこと。母親と対等な素晴らしい演技ですね!!さすがカエルの子はカエルです。
それとヒッチコック並みのカメオ出演、それは①ラジオ局のディレクターの仲村トオル、②アイドルDJの宮﨑あおい、③不動産屋の事務員の小泉今日子、④笹塚の診療所の医者の柄本明、⑤中目黒の大家の松田美由紀等々。これも作品に味をつけていますね。
そして、、ストーリー。やはり涙ぐんでしまいますね。オカンの病状が次第に悪化していく中、ボクが懸命に看病するシーンや、オカンが「私が死んだら開けなさい」と言い残した箱をボクが開けるシーンなど、松岡監督はいくつかのシーンで観客を泣かせるための仕掛けをしっかりとつくっていますよね。
癌で亡くなる役を樹木希林が演じてること、今見ると胸が痛みます。。
温かい親子愛、味のある作品です。
▪️Overview
ベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝小説を、オキダリジョーと樹木希林の共演で映画化。幼いボクを連れてオトンの家を出たオカンは、女手ひとつでボクを育て上げた。やがて美大に通うため上京したボクは、オカンへの罪悪感を感じながらも自堕落な日々を送ってしまう。数年後ようやくイラストやコラムの仕事が軌道に乗り始めた頃、オカンのガンが発覚し……。監督を「さよなら、クロ」の松岡錠司、脚本を松尾スズキが手掛ける。出演は、オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、小林薫、松たか子など。
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